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2021年9月16日

急変対応研修しました

 新型コロナウィルス感染症第5波と熱暑が同時に高まりを見せた夏が過ぎ、秋の気配が近づいてきたこの頃・・・当院では、教育科長企画による急変対応の院内研修を実施しました。

 突然、前触れもなく訪れる急変場面。

実践場面で経験を積んでスキルをアップさせる・・・といっても、それを計画的に行っていくのはなかなか難しい患者対応の一つです。 ですが、看護師としてその場面に遭遇したら、必要な処置を施すスキルの担保はどのレベルの看護師でも必要になってきます。

誰もが急変場面に遭遇すると緊張が走りますが、特に経験の浅い若手看護師は自身も意識を失いそうなほどの緊張を覚え、声も手も足も震えそうに・・・

そんな若手看護師、当院ではラダーレベルⅠからⅡを目指す看護師を対象に、今回の研修を行いました。コロナ禍のため1回あたりの参加人数を絞り、数回開催して対象者は全員受講できるようにしました。

 今回は急変場面のシミュレーションを行いながら、必要な心肺蘇生手技や連携を学ぶ企画でした。受講者の皆さんは事前課題を研修前に行い、準備は万端!のはず・・・

 まずは心肺蘇生に必要な器具についての説明、そしてベッドサイドで倒れている患者さんを発見した場面から一連の流れのレクチャーを行い、シミュレーション開始です。

 受講者それぞれが発見者役、リーダー看護師役、メンバー看護師役、一連のシミュレーションを観察して評価する担当の役割を順番に担い、急変場面での連携と自分達のシミュレーションを評価、そのフィードバックを繰り返しました。そしてシミュレーションを繰り返しながら、その流れに沿って、胸骨圧迫(心臓マッサージ)やアンビューバックによる換気補助、そして気管内挿管を行う医師の介助など日頃頻繁に行うことのない手技のトレーニングを行いました。


 評価者はチェックシートの項目に沿いながら、評価を行い、ひとシミュレーションごとにフィードバックして、受講者全員で共有しました。フィードバックされた評価内容から次はもっとこうしようなど自分なりの工夫点も含め、全員真剣な様子で活発に意見を出し合っていました。

業務の合間の1時間半の研修で、皆さん手応えを掴んで業務に舞い戻っていきました・・・後日の研修後アンケートでは、都度振り返りを行うことでより実践につながる学びになったという所感が多く出ていました。


 今回の主役、麻生太郎さん。名演技でした。お疲れさまでした。