公開講座・研修会

札幌麻生脳神経外科病院 第4回 麻生脳外テラス教室

 令和元年8月7日、第4回テラス教室『夏の脳卒中にならないために~美味しく食べて飲んで脱水予防~』を当院1階喫茶コーナーにて開催致しました。

 第一部では、当院の村田純一医師より『夏の脳梗塞予防&脳ドックでわかること』をテーマに講演を行いました。
「夏は気温が高く、熱中症や脱水症状を起こしやすくなります。脱水症状になると体内の血液がドロドロになり、血管が詰まりやすくなることが、夏に脳梗塞が多くなる原因であります。特に高齢になると、体内の水分量の比率が低くなり、脱水症状になりやすくなるため、適量の水分と塩分の摂取が重要となります。」、「脳ドックで行われる脳MRI検査では、脳動脈の瘤や狭窄、梗塞箇所等が確認でき、本人が気付かないうちに発生している場合でも、症状が重篤化する前に対応することができるため、脳ドック検診の受診をお勧め致します。」などとお話ししました。



 第二部では、栄養科の松田清美管理栄養士が『おいしく食べて脱水予防』の講演を行いました。
「脱水とは、身体から水と塩分を失うことです。脱水が起きると体液の多い臓器にも異変が出やすくなり、特に子供と高齢者の脱水には注意が必要で、脱水症状にならないために規則正しい食生活と水分補給を行うことがとても大切となります。」、「脱水状態になってしまったら、水分と塩分と糖分をバランスよく含んでいる『経口補水液』を摂取することがより効果的です。また、日頃より栄養バランスを考慮し、不足しやすいタンパク質、ビタミンやミネラルを意識して摂るようにし、脱水予防の他、夏バテも予防しましょう。」などとお話しし、おすすめのレシピもご紹介しました。
 また、講演終了後には参加された皆様へ脱水予防セットをお配りし、盛会裏に閉会致しました。