リハビリテーション科
部門紹介
リハビリ

 当院のリハビリテーション科は脳血管(I)、運動器(I)の施設基準を取得し、スタッフはPT22名、OT16名、ST13名で1日約100名の患者さまに対し、理学療法、作業療法、言語聴覚療法を提供しています。(※人数は2020.10.1現在)


急性期脳血管疾患の患者さま

 入院(発症)当日、または数日以内に各療法が開始されます。例えば、開頭術後脳室ドレナージ挿入中で、呼吸器も装着され、心電計モニター等でリスク管理がされているICUの患者さまにも、 手術の翌日からベッドサイドで各療法が開始されます。特に急性期は呼吸管理が大切といわれているため、看護師と連携を取りながら肺理学療法も行い、状態が早く安定するように努めています。このような訓練を実施していることで、早く座位をとることができ、それが、早期離床や意識の回復につながっています。

 また、全身状態が安定している患者さまには訓練室で、基本動作訓練、歩行訓練など社会復帰を目標に、積極的なリハビリが行われています。早期から理学療法を開始することにより、ケースによっては2週間程度で機能が回復し、社会復帰されています。 STは言語訓練に加え、摂食嚥下訓練を看護師・栄養士等と連携して積極的に行っています。「口から食べる」ことはとても大事な事です。

脊髄脊椎疾患の患者さま

 術後数日~1週間で筋力強化などの理学療法・作業療法が開始されます。退院時には、その後の自宅での生活や、リハビリについての指導も行っています。疼痛、痺れ等の改善目的で短期入院される脊髄脊椎疾患の患者さまには、HBO・点滴治療と並行して、疼痛緩和目的の温熱療法、筋力強化訓練等を実施しています。

 患者さまの状態が安定し、一日も早く回復できるように、今後も医師、看護師など他職種と連携を取り合い、 超急性期から適切、的確なリハビリを提供していきたいと思っています。また、突然の発症で患者さまやご家族が抱える不安が少しでも和らぎ、安心してリハビリが受けられるように、スタッフ一同努めています。

回復期リハビリテーション病棟の患者さま

 急性期脳血管疾患、脊髄脊椎疾患の患者さまは、手術・点滴・高気圧酸素治療などの急性期治療を終えたあとも、手足の麻痺・嚥下障害・高次脳機能障害などの症状に対するリハビリテーションが必要になる場合があります。そうした患者さまが毎日十分なリハビリを集中的に行う事ができるよう、当院には回復期リハビリテーション病棟があります。当院で治療をされた患者さまだけではなく、他院からの患者さまの受け入れも行っております。詳細は下記をご参照ください。