こんな症状があったら
頭痛
日常的におこる頭痛
様々な原因によって頭が痛くなりますが、日常的におこる頭痛の原因には、脳などの病気が原因の頭痛
脳の病気やその他病気が原因となって起こる頭痛がこのタイプ。慢性的に起こるものとは違い、時として命にかかわるものもあります。激しい頭の痛みを起こす脳の病気の代表は「くも膜下出血」「脳梗塞」などの脳血管障害などの病気がありますが、その他にも髄膜炎などで強い頭痛が起こる場合があります。
脳やその他の病気は、CTスキャンやMRIなどの検査を受ければ診断がつきます。 脳の病気以外では、副鼻腔炎(蓄膿症)、緑内障などでも頭が痛くなることがあります。
慢性頭痛(いわゆる頭痛持ち)
「慢性頭痛」は、脳自体には異常が全くなく、原因がはっきりしないまま、繰り返し起こるタイプです。いわゆる「頭痛持ち」といわれるタイプで、頭が痛い症状の方の全体の約80%は慢性タイプだといわれています。慢性頭痛にも大きく3種類あり、それぞれ痛みや対処が違います。また、1種類だけでなく複数のタイプが入り混じった混合型の方もいます。
【1】片頭痛 【2】緊張型頭痛 【3】群発頭痛、この3つが慢性頭痛のタイプです。
それぞれ、以下にあげる特徴がありますが、症状がすべて一致することはまれで、痛みの感じ方には個人差がありますので、症状が気になる方は受診をおすすめします。
【1】片頭痛
1~数ヶ月に1~2回、周期的にこめかみや眼を中心におこる拍動性(ずきんずきん、ガンガン)の強い頭痛が特徴です。30才前後の女性が最も多く、慢性頭痛全体の約4分の1を占めるといわれています。一旦頭痛が始まると、光や音がものすごくわずらわしく、頭を動かすたびにガンガン響いて、静かなところでじっと寝ているしかない状態になることもあります。 大体は一晩寝ると楽になりますが、中には2~3日具合の悪さが続く人もいます。また2割程度の人は前兆といって、頭痛がおこる20分程前から、目の前に光るぎざぎざが現れだんだんと広がったり、人物が異常に大きく見えたりゆがんだり、 風景が流れたりする見え方の異常を感じる場合もあります。
【2】緊張型頭痛
痛みの程度はそれ程ひどくなく、何となく重苦しいという状態から、頭全体が締め付けられる、後頭部にびりっと痛みが走る状態まで様々な程度があります。多くは肩こりが見られ、苦しいので何となく後ろ頭に手が行ってしまうのがこのタイプです。肩こりは精神的ストレスの現われとも考えられ、頻度的には最も多く、慢性頭痛の6~7割を占めるといわれています。年令も10才代から90才代まで幅広く、ものすごい肩こりにもかかわらず、肩こりを自覚できない人もいます。肩こりは筋肉の血の巡りが悪くなり、乳酸などの疲労物質がたまって痛みを引き起こすので、温めて動かすのが治療の基本となります。
【3】群発頭痛
30才前後の男性によく見られ、慢性頭痛の1%程度と頻度は高くありせん。季節の変わり目に年1~2回、1~2ヶ月の間毎日、きまって片方の眼の奥がえぐられるような、絞り切られるような、と表現される激痛が数時間起こるのが 特徴です。大体は寝入って1~2時間してひどい痛みで眼がさめるという状態で、片頭痛とは違いじっとしていられず、頭を壁にガンガン打ち付ける人もいるくらいで、頭痛と同時に眼が充血し涙が出たり、鼻がつまって鼻水がでたりという随伴症状もあることも群発頭痛の特徴となります。